須原宿
更新日:2020年10月19日
歴史的概要
木曽谷の中では一番古くに栄えた宿場町で須原から野尻宿までは1里24町、宿の延長は4町35間。問屋二軒・本陣一軒・脇本陣一軒・旅籠三十五軒の当時としては平均的な宿場でした。
宿のはじまりは戦国時代で、正徳年間に洪水の被害をうけ、享保2年(1717)に現在地へ移転しました。
木曽谷の中ででは一番古くに栄えた歴史ある宿場町です。
昔から清水が湧き、今も丸太をくり抜いて作った「水舟」が置かれています。
現在の状況
須原宿の枡形は宿場の京方に設けられ、幕府に反乱を起こした敵を防ぐために造られたものでした。今もなお残る直角に曲がった道や急坂も攻めにくくする工夫だったといわれています。
その独特な形状から「鍵屋の坂」とも言われるほどです。
本来の街道の姿を今に伝える通りでもあり、広い道幅や、町の中を流れる昔ながらの用水路などが、往時の面影を残しています。
大桑村指定無形文化財「須原ばねそ」(はね踊り)をはじめ、宿のはずれにある定勝寺は、桃山様式の代表的建築で昭和27年に重要文化財に指定されており、幸田露伴の「風流仏」の舞台とにもなった宿場です。
所在地
長野県木曽郡大桑村
写真(上の段:水舟・中の段:定勝寺・下の段:夜の宿場ほか)











須原宿マップ
近隣の見どころ

桜だより
大桑村には一度見ておきたい桜が沢山あります。
- 上郷地区エドヒガンザクラ
- 定勝寺シダレザクラ
- 伊奈川庚申塚のシダレザクラ
- 妙覚寺コヒガンザクラ
- 木曽川堤防
- 桃介公園

和村地区ハナモモ(三色桃)
須原宿の木曽川を挟んだ一帯は春はハナモモが見頃です。
- 和村地区(大桑村スポーツ公園の上
- 木曽川堤防沿い
- 須原発電所前堤防沿い

池口寺(薬師堂)
薬師堂は鎌倉時代の建築様式を備えた建築物として、平成二年に長野県宝の指定された。内部に薬師像、日光・月光像が安置されている。この時代の建築物としては大変貴重な文化財であることから、復元工事を平成十八度から行っている。

タンク山
山の山頂付近に円柱の形をした建造物が建っている山は「タンク山」と呼ばれている。
この円柱の建造物は、直下にある関西電力株式会社木曽水力発電所の水車の負荷変動やバルブの開閉時におこる水圧の急峻な変化を抑えるための「サージタンク」である。

すはらばねそ
須原宿に六百年前から伝わる盆踊。「ばねそ」とは「はね踊る衆」という意味で、よいこれ・竹の切株・甚句の三種があり、いずれも楽器を用いない地唄でこれを称して「須原ばねそ」と呼んでいる。

伊奈川渓谷
伊奈川渓谷は断崖を縫うように伊奈川が流れ、その断崖の中腹を林道が奥へと貫いている。
さらに奥へと進むと伊奈川ダムがあり、越百山や空木岳の登山口となる。
関連リンク
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大桑村役場 産業振興課 商工観光係
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